MySQLをインストールしたマシンとは別のマシンからMySQLを管理したい場合もあります。今回は、別のマシンからリモートでMySQLに接続する手順を見ていきます。

ユーザー作成

DBA権限を持つrootを含め、MySQLをインストールした時点で作成されているユーザーは全て、ローカル接続しか許可されていません。そのため、リモートで接続したい場合はリモート接続を許可するユーザーを作成する必要があります。

そのため、まずはMySQLにrootでローカル接続します。

MySQLにrootで接続したら、左ペインの「Users and Privileges」をクリックし、ユーザー管理画面を開きます。

ユーザーを新規作成するため「Add Account」ボタンをクリックします。

新規ユーザーのログイン設定を行います。ここでリモートでの接続を許可するために「Limit to Hosts Matching」にリモート接続を許可するホストを指定します。今回は全てのホストからの接続を許可するよう「%」と指定します。ユーザー名、パスワード等、必要事項を入力したら、「Apply」ボタンをクリックします。

上記例では「remoteuser」というユーザーを作成しています。

これで、リモート接続するためのユーザー作成が完了しました。

MySQLへリモート接続

では、MySQLをインストールしたマシンとは別のマシンからMySQLに接続してみます。まずは、MySQL Workbenchを起動し、メニューバーの「Database」から「Connect to Database」をクリックします。

「Connect to Databese」ダイアログが開きます。「Parameters」タブに接続先IPアドレスやユーザー名等を入力します。MySQLのデフォルトのポート番号は「3306」です。パスワードは「Store in Vault」ボタンをクリックすると、パスワード入力用のダイアログが開くためそこで入力します。

認証に成功すると、MySQLに接続されます。

DBA権限の付与

ここまでの手順で、新規作成した「remoteuser」というユーザーで、MySQLにリモートでログインできました。ただ、「remoteuser」には、ほとんどの権限が付与されていないため、MySQLに対して行える操作は制限され、たいしたことはできません。

そこで今回は、「remoteuser」にDBA権限を付与し、MySQLに対する全ての操作を行えるようにしてみます。

まず、DBA権限を持っているrootでMySQLにログインします。デフォルトでは、rootはローカル接続しかできないため、再度、MySQLがインストールされているマシンを操作し、ローカル上からMySQLに接続します。

MySQLにrootで接続したら、左ペインの「Users and Privileges」をクリックし、ユーザー管理画面を開きます。

左ペインから「remoteuser」を選択し、「Administrative Roles」タブを開きます。

その中の「DBA」を選択します。すると、全てのチェックボックスにチェックが入るはずです。

「Apply」ボタンをクリックし、設定を反映します。

これで「remoteuser」にもDBA権限が付与されました。以降は、「remoteuser」もMySQLの管理者ユーザーとなるわけですが、言うまでもなく、この権限を必要以上に付与してはいけません。